アクティブ ブレーキフルードDOT5.1 のタッチについて

ブレーキフルードを入れ替えるとタッチが変化する事象について。

 
社内テストでの声   お客様の声
タッチがカチっとし、ブレーキの性能が格段に上がったようなイメージ。
ブレーキングに無駄な力が入らない。
リアブレーキを多用して熱が入った際もタッチが安定している。
DOT4と比べるとDOT5.1はカチッとピストンに力が伝わる感覚。
奥までブレーキした時の踏ん張り感が良い。
 
ブレーキはカッチリ。クラッチはクッキリした。
入れた瞬間からタッチが変わりました。
熱害が抑えられているように感じます。
DOT4と比べてみたけど、違いがすぐに分かります。
 
 
上記のインプレッションに関して、考えられる要因・データをまとめました。


吸湿による圧縮率の変化
新品のフルードでタッチがよみがえる。

 
ブレーキレバーを握るとフルードが加圧(圧縮)され、それがキャリパーのピストンを押し出す力に変わります。
マスターからキャリパーまでは密閉されているので、理論上は同じフルードがあればタッチが変わることはありません。
 

しかし、フルードには空気中の水分を吸収しやすい性質があります。
吸湿した(劣化した)フルードほど圧縮率が高くなり、その分レバーを握った力が吸収されて力のロスが起こります。
そのため、含水率の少ない(ロスの少ない)新品のフルードに入れ替えるとタッチがはっきりする傾向にあるのです。これはどのメーカーのフルードでも同様のことが言えます。


圧縮率が高い=フルードが柔らかい
 
圧縮率が低い=フルードが固い
シャキっと効くダイレクトなタッチ


 
< 補 足 > 劣化(吸湿)後について
劣化(吸湿)した後の性能については「ウェット沸点」の数値で確認することができます。
「ウェット沸点」とはフルードが2年間水分を吸湿した状態での沸点で、通常の使用環境での経過と同じと考えることができます。 ウェット沸点が低いほど、ブレーキ時に発生する熱害の影響を受けやすいと考えられます。
DOT4と比較するとDOT5.1規格のフルードはウェット沸点が高く、 経年劣化を経ても性能を高く維持しています。 ただし、DOT4同様徐々に性能は落ちるので定期的な交換が必要です。
DOT4/BF4のウェット沸点:155℃以上
DOT5.1/BF5のウェット沸点:180℃以上
 
粘りによるタッチの違い
動粘度に注目
 
 
-40℃での動粘度
DOT4:1800㎟/s以下
DOT5.1:900㎟/s以下
半分の数値。
 
 
動粘度は数値が小さいほど流動性が高く、ブレーキの作動に置き換えると、レバーを握った力がよりリニアにピストンを押し出す力として伝わります。フルードメーカーではこれを「ダイレクト感」と表現します。
 
下のグラフは、温度による動粘度の変化を計測したものです。
DOT5.1は、常温時(20~30℃)においてもわずかながらDOT4との流動性の違いが現れています。
この差がもたらすレバータッチの違いを感じていただくために、アクティブではイベント出展時などに体感機をご用意し、実際に感触をお試しいただく機会を設けています。
 
 
 
DOT4/DOT5.1 フルード体感機
 

※ 弊社が扱うフルードの比較  
 

 

まとめ

 

新品のフルードは水分を含んでおらず圧縮率が低いので、タッチがはっきりする。さらにDOT5.1は吸湿性が低いため劣化した後の性能も高く維持している。
タッチのダイレクト感が増すのは動粘度の違いによるもの。


アクティブ ブレーキフルードDOT5.1 をぜひお試しください!

 

 

 

 

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